いじめを見逃さない日、全校一斉の学活を行いました。今回のテーマは、「いじりといじめ」です。いじめ対策監の先生から、実際に、いじられることで、みんなを笑わせているお笑い芸人を例にしたプレゼンテーションを使って、今日考えたいテーマについて全校に投げかけました。
女の子の「やないづさんって白くまみたいでかわいいね。わたし白くま好きなんだ。」という言葉は、「いじり」なのか「いじめ」なのかそれぞれのクラスで考えました。
低学年の子たちは、「やないづさんは白くまのことが好きじゃないかもしれないからそんなこと言っちゃいけないよ。」と言われたやないづさんが嫌な気持ちになったことを考えて、いじめにつながるかもしれないと考える子が多かったようです。
高学年になると、「やないづさんがどう思っているのか、言った人がどういった気持ちで言ったのかを考えないとわからない。」「もしやないづさんが笑っていたとしても心の中では嫌な思いをしているかもしれない。」と目に見える行為や表情だけでなく、より深く相手の気持ちまで考えることが大事だと考える子が多かったようです。
2年1組では、ビニール袋に入れたピンクの液体を心の中に見立てて、誰かから悪口や嫌なことを言われときの心の状態を、ビニール袋に鉛筆を刺し、液体が漏れていく様子から子どもたちが視覚的に感じ取れる工夫をしていました。
傷ついた(穴があいた)ところに絆創膏をはってもう一回液体をいれてみても、少しずつ液体が漏れていく様子を真剣な目で見る子どもたちに、担任の先生から「心の傷の痛みは、なかなか治らないからこそ、言われた人がどんな気持ちになるかよく考えられるようになりましょう。」と語りかけていました。