「よーい、どん!」の掛け声と共に、小学校の校庭に向かって走り出す子供たち。
その手には、作ったばかりの凧が風になびいています。
ビニール袋に、油性ペンを使って自分の好きな色を塗ったり、お姫様やウサギの絵を描いたり、シールをいっぱい貼ったりしました。
最初は、凧の揚げ方が分からず、園庭に立ったまま、「揚がらない。」と言っていた子も、先生や友達が『走る』姿を見て、「あっ、走ればいいんだ!」と自分で気付き、走ることで、袋に風が入り凧が揚がることが分かり、大喜びでした。友達の遊ぶ姿をよく見たり、真似たりすることで、自分でやり方を見付ける姿につながっています。
また、コマ回しの遊びでも、回し方が分からず、「できない。」と言っていた子が、友達のやり方を見て、自分で繰り返しやってみることで、両手の動かし方や、コマを手から離すコツをつかみ、長くクルクルと回るコマ遊びを楽しめるようになりました。
友達と一緒に遊ぶ中で、『楽しい』『私もやってみたい!』と感じる気持ちが溢れ、『よく見る力』『真似てやってみる力』『繰り返しやってみる力』等、目に見えない大切な力が育っています。