3歳児にとって初めての集団生活が始まりました。
保護者の方との離れ際に泣く子の姿も見られる中、保育室でままごとをしていた4歳児が「小さい子が泣いてる!」「本当だ!急がなきゃ!」と言って、友達と一緒に廊下へかけていく様子がありました。
4歳児の子供たちのなかに、『真ん中組になったんだ』『小さい子に優しくしてあげよう』などの気持ちが芽生えているのですね。その姿をとても嬉しく思いました。
園庭では、泣いている子が先生と一緒に虫探しをしていました。
泣きながら「ママ~!」と言っていた子も、ダンゴムシを見つけて自分のペットボトルに入れると、泣き止んでダンゴムシの様子を見ることに夢中になりました。ダンゴムシがペットボトルの中で動くたびに、その子も笑顔になりました。
これから好きな遊びを見つけるなかで、いろいろなことに興味をもったり、夢中になったりする気持ちが育まれていきます。その気持ちが生まれるような環境設定や援助を私たち職員は、大切にしていきたいと思います。
砂場で水の入ったタライから、おたまで水をすくって鍋に入れている4歳児と先生の姿を見た3歳児の子供たち。『なんだかおもしろそう』と感じたようで、自分たちも4歳児の真似をしておたまで水をすくってお椀や鍋に入れ始めました。
先生や友達と体を寄せ合い、同じことをしている楽しさ、友達と集う嬉しさ、同じ道具を使う面白さなどを感じていったようです。遊びのなかで、言葉はなくとも、隣の子をじっと見つめたり、同じしぐさをしたり、隣の子が微笑むと思わず微笑んだりなど、先生や友達と一緒にいる心地よさを感じ、人と一緒にいる楽しさを学んでいる子供たちです。