学校生活

題名「感謝して生きる」 児童作文より

ちょうど一年前に本校児童が書いた作文を読み返す機会がありました。

 

この児童がこれまでの日常と違ったウィルス感染防止の世界の中で、必死にがんばっていることが伝わってくるとともに、当時を思い出しました。

「小さな心の中で、私たちに大きな感謝をしながらがんばっている子どもたちを!」

こんな子どもたちのために、新型コロナウィルス感染防止を徹底しながら、「よりよい学びを提供していきたい」と改めて思いました。

 

題名:感謝して生きる

 

友達と会って、笑って、話せる。

そんな当たり前のことができなくなるとは考えたこともありませんでした。新型コロナウィルス感染症が流行し、今年の春、学校が休校になりました。「毎日のんびりできて、楽だなぁ」と思って過ごしていましたが、友達と会えない話せない日々が続くにつれてどんどんストレスが溜まり苦しくなってきました。ニュースで高齢者などが感染すると重症化しやすくなくなることもあると知り、自分が感染源になってはいけないと思うと、公園で遊ぶことも買い物に行くこともできなくなりずっと家の中に閉じこもるようになりました。いつまでこの生活が続くのかとニュースを見ながら、不安でいっぱいになりました。

3ヶ月の休校の後、学校が再開し友達と会えた時、「おはよう」のたった一言がとても嬉しくて、泣きそうになりました。

その後の学校生活では友達と距離を置いていなければならず、いつものように楽しくおしゃべりしたり、鬼ごっこをしたりすることができず、せっかく会えるのに給食の時も会話ができず、おいしい給食なのにあまり美味しく感じません。おまけにいつもマスクをしていなければならず、友達の細かい表情の変化がわからず、不安になることもあり話しづらいです。咳をした友達に対して、いつもなら「大丈夫?」と声をかけていますが、今は近づいて声をかけていいのか迷ってしまう自分が嫌です。こういう生活をしていると、今まで友達と楽しく過ごしていた時間が当たり前ではなかったことを痛感します。また疲れて、「明日、学校行きたくないなぁ」と思うこともありましたが、学校に行けることやみんなと学習できることがこんなに貴重だったと言うことも初めて知りました。

半年以上経つ今でもニュースは、いつも新型コロナウィルス感染症のことが毎日のように報じられこの生活はまだしばらく続きそうです。家族以外の誰とも会えなかった3ヶ月に比べれば、マスク着用や密にならないなどの一定の制限はありますが、毎日学習したり給食を食べたりできるので、このことに「感謝」しています。

先生が熱中症を予防しソーシャルディスタンスを守るための日傘の利用の提案をしてくださったように、私も新しい日常を快適に過ごすための工夫や努力をすることで、私の1度しかない小学校5年生の時間を大切にして生きていきたいと思います。そして、治療法やワクチンの開発が進み、以前のように安心して先生や友達と直接触れ合って学び遊び楽しく笑い合える日常が1日でも早く戻ってくることを強く願っています。その時には当たり前だと思わず、私たちが安心して暮らせるように努力してくださっている人たちに感謝し1日1日を大切に生きていきます。

 

 

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