2019年7月3日、岐阜市で絶対に起きてはならない、中学生がいじめを主要因として自ら命を落とす悲しい出来事が起きました。この悲しい出来事を絶対に忘れず、決して同じこと繰り返さないように、毎月3日を「いじめを見逃さない日」、7月3日を「いじめについて考える日」として、いじめ撲滅に向けて取り組んでいます。
今年度、6月3日には、「いじめの芽はどこにあるのか?」について、「シンキング・エラー」と「アンバランス・パワー」というワードを使って、いじめにつながりそうな場面について、生徒会役員が全校に考えを投げかけました。
「シンキング・エラー」とは、「遊んでいるだけ」「冗談半分」「自分だけじゃない」「相手が悪いから」といった自分の行いを正当化する間違った考え方で、「アンバランス・パワー」とは、不当なヒエラルキー、目には見えない上下関係のことです。こうした思考の中に、「いじめ」につながる要素が多く含まれていると考えています。学級での話し合いを通して、私たちの生活の中にある、こうした思考の矛盾について「気付き」を求めました。
また、7月3日に向けて「いじめ防止強化週間」を仕組み、生徒会長や教師の体験や思いを聞き、「いじめの防止に向けて自分にできることを考える」機会としました。
7月3日の「いじめについて考える日」は、全校での黙とうから始まり、6月の「いじめの芽」についての話し合いで出された「あおり」行為について学級内で考えました。
こうして各学級で話し合われた内容や個人の思いを全校で交流して、普段から何気に発する言葉や行動にいじめにつながる芽があることに気づき、自制や他制をしながらより良い関係を築いていくことができる島中学校にしていきます。