職員室

感謝の気持ちを込めて版画をプレゼント

小学校の青門の北に歩道橋があります。歩道橋を南に降りた所にある横断歩道に、毎朝7時40分くらいから男性がお一人立っていらっしゃいます。上杉さんといいます。小中学生が安全に横断歩道を渡れるように、黄色い旗で通行する自動車に注意を促してみえます。何より素敵なのは、歩道橋を降りてくる小中学生一人一人に笑顔で「おはようございます」と声を掛けてみえるのです。その穏やかなあいさつに、自然に「おはようございます」とあいさつを返す多くの子どもたちを見ていると、心温まるものを感じます。

厚見小学校の5年生の女子が上杉さんを題材にした版画を制作しました。【おじさんが黄色い旗を掲げ横断歩道を渡る女の子に笑顔であいさつをしている】そんな場面が実によく表現された作品です。描かれた女の子の表情も豊かに笑顔をたたえ、あいさつを返しています。作品には「毎朝、笑顔であいさつをしてくれてとても嬉しい」という思いが込められています。

2/9(火)昼休み、学校で上杉さんに作品と手紙をお渡しました。上杉さんからは「感極まります。子どもたちからのあいさつで私が元気をもらっています」と言っていただけました。

地域の方々には、登下校における見守り活動を初めとして、本当に子どもたちを大切にしていただいていると感じます。学校にも何人かの方々が子どもたちの学びを支援するためにボランティアとして入っていただいています。今年度、コロナ禍で地域行事がほとんどなくなってしまいましたが、来年度はその中からいくつかが何らかの形で復活し、一層地域の大人と子どもがふれ合う機会が増えることを期待しています。