異年齢学級の学び

異年齢学級の学び「方県なかよしスクール」6.19スタート!

イエナプランを参考にした異年齢学級の学び「方県なかよしスクール」が、6月19日にスタートしました。

テーマは「互いの違いを認め合い、みんなが幸せになる時間を創る」です。

1年生から3年生、4年生から6年生の学級を編成し、違うことを大前提として遊んだり学んだりします。

違いの中で活動すると、対立やジレンマが起こりますが、テーマ具現のために、子供たちは対話を繰り返し、活動をバージョンアップさせていきます。

 

第1回 方県なかよしスクール 時間割

 

初めてのメンバーでちょっと恥ずかしそう!自己紹介から始めました。

そして、方県なかよしスクールの目的を、テーマを説明しながら共通理解しました。

 

 

1時間目 異年齢遊び(体育)

趣味も体力も好き嫌いも違う異年齢の児童が、どんな遊びをするのか対話できめました。

遊びが決まったら運動場や体育館に行き、遊び始めますが・・・

違いのある人が集まって活動するから対立やジレンマが少しずつ出始めます。

そんな時は、テーマに戻りながら対話して幸せな時間を創っていました。

 

2時間目 哲学対話 (道徳)~本質観取~「幸せって?」

テーマにもある「幸せ」について考え、対話しました。

「互いの違いを認め、みんなが幸せになる時間を創る」とあるけど、幸せって?

これまでじっくり考えたことがないけど、話していると子供たちは「幸せ」の概念を広げたり深めたりしていました。今日の対話が、これからの幸せな生活を創ることに役立つとよいですね。もちろん、方県なかよしスクールもね!

また、普段不思議だなと思っているテーマを出し合い、対話したクラスもあります。

「ことばってなんであるの?」(低学年)

「未来はどうなってほしいか?」(高学年)

正解のない課題に対して、子供たちが自分の思いをどんどん話したり聞き合ったりしていました。

現代社会は、正解のない社会がスタートしています。そんな中で幸せに生きるためには、こんな力も大切ですね。

 

3時間目 学び合い(算数の予習)

3時間目は、算数の予習教材を持ち合い、異年齢で学び合いです。

年上の児童は、すべての年下から頼られ、自分のもっている知識や技能を活用しながら説明する機会があります。同学年同学級では、活躍できない児童もみんな活躍できる場が提供され、そもそも誰もが持っているリーダー性や優しさが発揮できます。

年下の児童は、そんな年上の児童の姿を見てあこがれを持ち、「あんなお兄さん、お姉さんになりたいな」と小さなキャリア教育が成立します。異年齢の学びを通して、生き方の探究学習する姿が見られました。

私たち大人の仕事している姿と似ていませんか?

 

4時間目 振り返り

1~3時間目を振り返り、互いの違いを認め合い、みんなが幸せになる時間が創れたか?を振り返ります。また、一緒に活動した仲間の良さを見つけ、カードに書いて渡しました。互いを認め合う姿がたくさん表出されます。

 

5時間目 学校経営の全体構想を具現する授業

5時間目は同年齢学級にもどり、令和6年度学校経営の全体構想を具現する授業を展開しています。

現代社会で必須な「自律・共生・創造」を育む授業が展開できているか?子供と職員と共に、授業を通して振り返ります。普段から実践している学年は、子供も職員も自律や共生する姿に力強さを感じ、学び方に意義深いものを感じます。これまで算数で学び合いを実践してきましたが、新たに他教科でもチャレンジする学年も出てきました。こういった学習集団によって、方県小学校の自律・共生・創造は発展していくのだと思います。

 

この日は、大阪市立学校と昨年度までオランダ勤務の県内公立学校の先生方が視察に来校されました。

職員研修にも参加していただき、これからの学校教育について意見交流することができました。

ありがとうございました。