異年齢学級の学び

第4回 異年齢学級の学び「方県なかよしスクール」

第4回異年齢学級の学び「方県なかよしスクール」を開催しました。

この活動のテーマは「互いの違いを認め合い、みんなが幸せになる時間を子供達が創る」とし、生き方の探究学習を行っています。

今回は、福井県の校長先生、県内小学校の職員の皆さん、民間教育機関、可児市PTA連合会、静岡県の大学院生の皆さんが視察のため来校されました。

 

1時間目 異年齢遊び

写真は低学年の教室です。今日も遊びたい遊びがたくさん提案されました。「何して遊ぼうかなぁ?」じっくり考えて、子供たちは対話し、みんなが納得した遊びが決まったら教室を出て行きました。

体育館で遊ぼうと決めていたのですが、もう高学年でいっぱいになっていました。「どうする?」体育館前でしばらく子供たちは相談しあい運動場で遊ぶことができるように工夫して運動場に移動し始めました。

その様子に気づいた高学年のグループが、すぐに対話を始めました。低学年のグループにも体育館で遊んでもらえるように、自分たちの遊びを工夫して運動場で遊ぶことを決めました。低学年のグループに「体育館で遊んで大丈夫だよ」と声をかける。素敵な場面が見られました。こんな子供たちの集団だから、学校評価の児童アンケートでは、学校が楽しいの項目で100%を達成する学校になっているのだと思いました。

 

2時間目 算数の学び合い 4〜6年生

異年齢での算数の学び合い。自分で選んだ教材や予習を自学で学びました。学級ではなかなか活躍できない児童が、下学年の学習をサポートします。私にもこんな優しさやリーダー性があることに気づき、自己肯定感が高くなります。

 

2時間目 哲学対話(サークル対話)   1〜3年生

「食べていい動物と食べちゃいけない動物のちがってなんだんろう?」

「ロボットにしてほしいこと」

「てんごくとじごくはあるの?」「お金があれば幸せ?」

自分の考えを話したり仲間の話とつないだりして正解のない話題を楽しんでいました。

 

3時間目 算数の学び合い 1〜3年生

下学年の学習を説明することで、自己有用感を感じている児童の自己肯定感が大きく高まっています。下学年の児童は、上学年の姿にあこがれ、小さなキャリア教育が始まりました。

 

3時間目 哲学対話 4〜6年生

「イライラするって?」

「給食がおいしいのはなぜ?」

普段の生活を見つめなおし、話題を選定してサークル対話を始めます。

児童の話が広がったり深まったりすると議論する道徳となってきます。自分の身の回りの経験や考え方からスタートして、仲間の考えを聞きながら自分の生き方の方向を定めているようです。

 

5時間目 同年齢学級での探究的な学び

学校経営の全体構想を具現する授業を各学級で実施します。

それぞれ探究的な学びを展開し、児童が思考・判断し行動する学習が展開されていました。

自分で学び、必要に応じて仲間と協働し、学びを楽しんでいました!

 

職員研修

職員研修は、視察者の皆さんも一緒になってこの日の学びを振り返ります。

児童の姿を振り返るだけでなく、職員の環境設定や支援の成果と課題を振り返りました。

とても話が盛り上がり、素敵な有意義な研修となったようです。