5歳児たいよう組

今週の1場面 たいよう組(5歳児)

9月21日(火)

 年長児でリレーをしていると、「入ーれーて!」と年少児や年中児が加わってきました。園庭の真ん中で、リングバトンを持ちながら力いっぱいに走り、「がんばれー!」「やったぁ。」と声を上げている姿を見て、やってみたいと思ったのでしょう。年長児は優しく受け入れ、一緒に遊びました。

 どこに並んだらいいか、どうやってバトンを受け渡ししたらいいかわからない下の学年の子どもたちを目の前にした年長児はそっと手を繋いだり、「ここで待っているんだよ。」と教えたりしていました。走ることに夢中になった年少児は、折り返しの目印になっているコーンまで走らないで戻ってくる子もいました。もちろん最初は、「コーンまで走るんだよ。」と伝えているのですが、このとき年長児はあえて何も言いませんでした。気付いていないのではなく、気付いているのですが、一生懸命に走る姿や年長児にも負けじと競う姿が愛おしいのでしょう。

 学年が交りながら遊ぶことが日常なので、自然と下の学年の子供のことを思いやる気持ちが芽生えています。玉入れや障害走などをしていても、「入れて!」と加わってきます。遊びのルールを正しく教えることも大事ですが、その時々や相手に合わせた柔軟な対応ができるからこそ、一緒に遊びたいと思える憧れの存在になっていくのだと思います。