学校ニュース

校舎に響く,子どもたちの元気な声 学校再開

40日余りの夏休みが終わり,校舎に子どもたちの元気な声が響いています。全国で猛暑が記録され,幸いこの地域では大きな被害はなかったものの,全国各地で台風の被害が報告された今年の夏休みではなかったかと思います。
そんな中でも,子どもたちは,大きな事故・怪我,トラブルもなく夏休みを終え,学校生活を過ごしています。
今回は,学校再開後,9月の中旬までの様子をお伝えします。

 

◆学校再開
オンラインで夏休み明けの全校集会を行いました。校長先生からは,「今日から,前期末までの期間で,4月から夏休み前までに築き上げた個人の財産や学級の財産が本物かどうかを確かめ,確かな礎のもとで後期を迎えられるようにしよう」とアドバイスをいただきました。キーワードは「確かめる」です。

集会の後,各学級で課題や提出物の回収,そして,担任の先生からの話を聞きました。

トップアスリートを題材として,これからの方向を確認する3年生の学級の様子

授業再開日から6時間の授業です。再開後初日の給食時間でしたが,きちんと服装を整えて,配膳を進める子どもたちの姿がありました。当たり前のことかもしれませんが,きちんと配膳ができること,これまでの財産です。

給食配膳の様子 2年生

 

◆8/31,9/1 前期期末テスト
昨年度から2期制を導入した本校では,今年度は,学校再開後の初日ではなく,2日目から期末テストを実施しました。夏休み中に計画的な復習をめざした子どもたちですが,思うように計画どおりに学習が進まなかった子どももいたようです。手応えを感じた子ども,努力が実らず悔しい思いをした子ども,・・・,テストの返却を受けた子どもたちの表情はさまざまでした。

真剣にテストに取り組む子どもたち 左:1年生の様子 右:3年生の様子

 

◆命を守る訓練 9/1
「防災の日に合わせて,「命を守る訓練」を行いました。今回は,事前に子どもたちに知らせることなく,一部,避難経路が使用できない状況を想定して実施しました。
担任の指示で避難経路を変え,慌てず,静かに訓練を実施することができました。

左:机の下に身を隠す子どもたち 右:避難後にグランドに集合して話を聞く子どもたち

 

◆ボランティア活動 グランドの草取り 9/1
グランドに草が広がり,部活動に支障が出る心配が生じました。そこで,テストが終わった放課後を利用して,「草取りボランティア」を募集したところ,70名以上の子どもたちが参加しました。おかげさまで,かなりの草を取ることができました。

放課後,草取りに取り組む子どもたち

 

◆「響け,和温の日」 9/7
4年前に中学生がいじめを苦に尊い命を無くした事件を二度と起こさないように,市内の小中学校では,毎月「いじめを見逃さない日」を設定して各学校ごとに取り組んでいます。本校では,この日を「響け,和温の日」として取り組んでいます。

9月の「響け,和温の日」は,夏休みにいじめの未然防止等をテーマとして開催された「生徒会サミット(新聞でも取り上げられました)」に参加した本校代表の子どもが,他校の活動の様子を交えて全校へサミットの様子を伝達しました。同時に,本校のいじめの未然防止の取組について,9月の生徒会の活動「ピンク・ピース ウィーク」を提案しました。

以下,この日に生徒代表が放送で話した内容を紹介します。

9月7日(木)「響け!和温の日」生徒代表の話(昼の放送)
「今日は、9月の「響け!和温の日」として、8月に行われた生徒会サミットの報告と、いじめ未然防止活動について、そして後期生徒会役員選挙に向けて、立候補している仲間に大切にしてほしいことについて話をします。
8月21日(月)、メディアコスモスで開かれた生徒会サミットでは、私を含めて岐阜市内の全中学校から代表者が集まり、2019年7月に起こってしまった、市内中学3年生のいじめを苦に自死するという悲しい事態を二度と起こさないように、各中学校がいじめの未然防止のためにどのような取り組みを行っているのかなどを交流したり、いじめをなくすためにどのようなことに気を付けたらよいのかを話し合ったりしていました。
今年度のテーマは「いじめの克服に向けて私たちにできること」でした。各校の代表者と「今のいじめはドラマのような一目でわかるいじめばかりではない」ことや、「いじめの場面を見つけた時に傍観者であってはいけない」など、意見交流を行いました。私はその中で、「いじめ」と「いじり」の境界線の話がとても印象に残りました。

皆さんは「いじめ」と「いじり」の境界線をどの様に引いていますか?

いじめは、周りの人から気付きにくい形で行われている場合もあります。生徒会サミットの中でも、「自分が相手をからかった時に、相手も笑顔で返してくれているから、自分も周りも遊びとして考えていたが、実はその相手が嫌な思いをしていた。」という話を聞きました。
このように嫌な思いをする仲間を出さないようにするためにも、私たちは一つ一つの行動や発言をする前に一度立ち止まり、相手を自分に置き換えて、相手がその行動によってどう感じるか「想像する力」を一人一人が持つことが大切だと感じました。
生徒会サミットに参加したことで、もう一度私からみんなにこの想いを伝えたいと思いました。そして、いじめの克服に向け、私たちにできることを問い続け、考え続けるきっかけになってほしいと思います。

今月9月は、いじめの未然防止活動として、9月25日(月)~9月29日(金)にピンクピースウィークを計画しています。もともとこの活動は、「ピンクシャツデー」と言い、2007年カナダでピンクのシャツを着た男子生徒がいじめを受けたことをきっかけに、「いじめを許さない」「いじめをなくしたい」という思いに共感した友人たちがピンクのシャツを着ることで意思表示したことに由来しています。2、3年生の人たちは昨年度も実施しましたので覚えている人もいると思います。岐阜西中学校でもいじめの防止、撲滅のために「いじめを絶対に許さない」という思いを、行動で意思表示するために「ピンクシャツデー」をアレンジし、いじめ未然防止活動として取り入れてきました。詳しい取組方法は決まり次第お伝えしますので、全校の皆さんの協力をお願いします。

そして、9月22日(金)には、後期生徒会選挙が行われます。後期生徒会執行部に立候補を考えている皆さんに、代表として,いじめ未然防止に関わって2つお願いしたいことがあります。
一つ目は、岐阜西中学校人権宣言の継承です。どのような活動を行うにしても、この岐阜西中学校人権宣言を土台として大切にしてほしいです。この岐阜西中学校人権宣言は、昨年度、全校生徒の願いを込めて作られました。この願いを大切にして、いじめ未然防止活動につなげてください。
二つ目は公約の実現に向けて行う活動について、なぜ行うのか、「目的を全校で共有」してほしいです。目的がはっきりしていないと、なぜその取組を行うのか、やらされる活動になってしまい、その後の学校生活に活かされない意味のない活動になってしまいます。生徒会執行部だけでなく、全校で考える活動が本当の西中の力になると感じました。

全校で力を合わせて,よりよい西中学校をつくっていきましょう。」

 

◆2年生 防災教育 災害図上訓練(DIG)  9/8
子どもたちは,自然災害の中で水害が発生したことを想定し,ハザードマップを利用して,浸水する地域はどこか,自宅はどうなのか,避難する場合はどうやって,どの方向に避難するのかを学びました。
「だめだ。自分の家は1階は完全に水に浸かってしまう。」「高い建物がないから,〇〇〇まで非難しないと助からないかもしれない。」

子どもたちが学習に使用した白地図とハザードマップ

左:講師の 防災士 荒川 宏 様 右:資料を見ながら説明を聞く子どもたち

必要な情報を地図に書き込む子どもたち

【子どもたちの感想】
・標高や河川の位置などから,岐阜西中校区は水害が起きやすい地域であることが分かった。今年は,台風でいろんなところで水害のニュースが流れてきたけど,自分たちもいざという時の心構えをしておく必要があると思った。
・私たちの住んでいる地域は,山がないため,土砂災害の心配はないかもしれないけれど,もしかして水害が起きたら,すごく心配な状況であることが分かりました。特に,学校にいる時は上の階に非難すればいいけど,自宅にいた時は,今日確認した方向へ避難する必要があることが学べました。

 

◆3年生 法教育 9/8
身近な「きまり」を変えることを検討する中で、既存の「きまり」の趣旨や目的などを把握するとともに、「きまり」の存在意義を理解することをねらいとして学習を位置付けました。
当日は,弁護士の先生方を講師にお招きし,「岐阜西中の校則について考えてみよう」という課題をもとに,子どもたちは,武道場とワークスペースに分かれ,それぞれ講師の先生に指導いただきながら,話し合いを進めました。

武道場の様子 左:講師 弁護士 柳瀬芳仁 様 右:グループで話し合う子どもたち

ワークスペースの様子
左:講師 弁護士 尾藤 望 様(写真中央左)
右:グループで話し合う子どもたち

【子どもたちの感想】
・今日の法教育の学習で学んだことは、ルールを変えるということはとても難しいということです。自分は「このルールはない方がいい」と思っていても、他の人にとっては必要なルールもあるということを、弁護士の方の話や、話し合いを通して学びました。これからは、ルールの意味を様々な人の立場をもとに考えていきたいです
・今まで「なんでこんなルールがあるのか」と疑問に思うことがありましたが、誰かを守るためにあるのだとわかりました。ただ、時代の変化によって不必要になるルールがあることも弁護士の方の話を通してわかりました。必要なルールと不必要なルールの見極めを間違えると、私たちの生活に大きな影響が出ます。様々な人と話し合い、ルールについて議論していくことの大切さを学ぶことができました。

 

◆令和5年度 後期生徒会役員選挙
校内では,後期の生徒会選挙に向けた活動が始まっています。立候補が締め切られ,朝の選挙運動が始まりました。1年生から3年生まで,立候補者が出ています。
投票は9/22(金),選挙開票結果は9/25(月)発表を予定しています。

登校する子どもたちに立候補したことを知らせる候補者と学級の子ども

 

〇夏休み中のボランティア活動の様子
各地域の自治会の回覧板を通じて,回覧をお願いしましたが,夏休み中に,本校の子どもたちが地域の行事等にボランティアとして参加し活動しました。地域の方々からは,子どもたちに対し,お褒めの言葉を多数いただきました。回覧したチラシを掲載します。ご覧になられていない場合は,是非,ご確認ください。

R5 夏休みボランティア紹介チラシ 七郷地域回覧

R5 夏休みボランティア紹介チラシ 合渡地域回覧

 

次回は,9月下旬から10月初旬の更新を予定しています。

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