園長

勇気と挑戦、その裏の応援

年長児(たいよう組)は、親子ふれあいフェスティバル②(運動会)にて、ろくぼくの上からジャンプするという競技があります。子どもたちは、年少児、年中児のころから、年長児がドキドキしながら挑戦して少しずつできるようになっていく姿を、憧れのまなざしで見てきました。だから、年長児になったとき、「次は自分たちが挑戦するんだ!」という勇気をもって挑戦していけるのです。

そんな挑戦が続くある日の様子をご紹介します。

そんな中、ろくぼくの一番上まで行って足を抜くことが難しかったAさんが、時間をかけてゆっくり自分で足抜きができるようになりました。いよいよ、あとは勇気をもってジャンプするだけです。しかし、それが一番ドキドキすることなんです。長い時間ろくぼくの頂上で座ってその時を迎えようとしていました。周りの友達も息をのんで見守り、時折、「がんばれ~、がんばれAちゃん!」と両手を合わせて祈るように応援してくれていました。時間にして、7~8分は経ったでしょうか・・・とても長い時間、自分の気持ちを整え、とうとうその時を迎えました。

ジャンプ!!

たいよう組のみんなが自分のことのように喜んでくれました。

後から、Aさんにろくぼくジャンプをした時の気持ちを尋ねてみたところ、「ドキドキした。」「下から見てるとそんなに高くないんだけど、上に行くとすごく高くなるの。」「怖かった・・・でも、もう後ろにも行けないし、横だってダメだし、もう前に跳ぶしかないなぁと思った。」

こんなにも、ろくぼくの頂上で葛藤した気持ちでいたのかと思うと、感動というだけでは足りない何かを感じます。子どもって、こうやっていつの間にか大きくなっていくんですね。

10月2日(日)の親子ふれあいフェスティバル②(運動会)では、お家の方も温かい応援をよろしくお願いします。