学校行事

ツナ考

今日の給食は、ごはん←大豆入りツナごはん、岐福味噌汁、肉じゃが、牛乳でした。今日取り上げるのは、大豆入りツナご飯です。おにぎりにツナという種類があるように、ご飯とツナの相性はとてもよいように思います。しかし、今日のようなツナご飯はあまり家庭では作らないのではないかと思います。大豆とツナ、小さく刻んだニンジンを甘辛く煮たものとご飯を混ぜ合わせて食べるというスタイルの混ぜご飯だと思います。

私が家で作るツナを使った混ぜご飯は、ツナとニンジンを細かくささがきしたものを薄口醤油とダシで炊き込むという大変簡単なものです。甘さはありませんが、ツナの風味が広がり、ニンジンの味がよく味わえるので、自分としては「おいしい創作料理」の一つだと思っています。ご家庭での、「ツナを使った自慢の料理」は何ですか?

※過去に東南アジアのある国に社会科の研究に行った時のことです。もう30年ほど前のことです。その国の水産加工会社で、ツナ缶のツナを作っていました。血合いの部分をよけながら白身の部分でツナフレークになるように働く人がある道具(物)を使って、白身を捌いていました。使っていた道具(物)は何だと思いますか?

A 包丁(小さなナイフ)

B 刷毛(ペンキを塗るやつ)

C 歯ブラシ(お昼や夜に歯をシャカシャカするあれです)

正解は、Cです。細かい作業だったと思いますが、小さな少年や少女が歯ブラシを器用に使って、シャカシャカシャカシャカと白身の部分をさばいていました。12歳になったらその工場は解雇されるそうです。6歳くらいから11歳くらいまでの少年や少女が家族の生活費を得るために必死に働いていました。当時のアジア諸国の現状を見た思いがしました。お給料は、その国の貨幣で1日12時間働いて40円だと聞きました。私の感覚では、ずいぶん低いと思いました。

ツナをたくさん、美味しく食べることのできる今の私たちの幸せを噛み締めながら食べたいと思います。