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令和5年度卒業証書授与式~はなむけの言葉~

25日(月)、令和5年度の卒業証書授与式を挙行しました。

あいにくの雨でしたが、表情は晴れ晴れと。

 

卒業証書を受け取る姿が凛としています。

堂々とした歌声や呼びかけの声が体育館に響きました。

 

開校151年目。

55名の6年生が本校を巣立ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和5年度 常磐小学校 式辞

 

校庭の桜のつぼみも膨らみ、

春の気配を感じさせる今日の佳き日に

常磐小学校、開校百五十一年目の卒業生として

本校を巣立つ五十五名の皆さん、

ご卒業おめでとうございます。

心からお祝いを申し上げます。

 

さて、ただいま皆さん一人一人に渡した卒業証書は、

六年間様々な困難を乗り越え、がんばってきた証です。

小学校の勉強はすべて終わりました。

中学生になってもがんばってくださいという願いや、

ご家族や先生の限りない愛情が込められていると思い、

大切にしてください。

 

開校百五十一年。

この歴史と伝統のある常磐小学校の卒業生となる皆さんは、

この一年間、本校の最高学年として、とても立派でした。

皆さんには、感心した3つの顔がありました。

 

まず一つ目は、下級生を見つめる「優しい顔」です。

遊びの中身や方法を工夫したこだま活動。

1年生から6年生まで楽しく過ごすことができました。

楽しい時間の中で、たくさんの安心感を伝えました。

 

二つ目は、いざという時の「真剣な顔」です。

授業中、わからないことがあると堂々と質問しました。

ここまではわかったけれども、ここからがわからない。

真剣に学び合う姿がありました。

 

三つ目は、仲間と力を合わせる「頼もしい顔」です。

毎日の掃除に真剣に取り組みました。

また、卒業ボランティアとして、学校の中を

きれいにしようと取り組みました。

たいへんだけど、みんなと一緒だと楽しく感じる

そう話す皆さんは本当に頼もしく見えました。

 

この一年間、皆さんは,

「優しい顔」「真剣な顔」「頼もしい顔」を

見せながらリーダーとしてその役目を立派に果たしました。

この三つの顔を忘れることなく、

立派な中学生になってほしいと願っています。

 

保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。

凜とした姿で卒業証書を受け取る姿に、感慨もひとしおのことと思います。

これまでの六年間、社会にはばたく土台作りをめざす本校の教育活動に対して、

ご理解とご協力をいただきありがとうございました。

 

ご来賓の皆様、本日のご列席、誠にありがとうございます。

コロナ禍の学校教育を一緒になって悩み、

ご相談いただきました学校運営協議会の皆様、

並びにPTA会員の皆様に深く感謝しております。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

 

最後に 卒業生の皆さんへ はなむけの言葉 を贈ります。

それは、「相手を思う」と「自分から」です。

改めて、この言葉を贈ります。

 

予測できないこれからの社会です。

人口減少による人手不足、

世界にも類を見ない少子高齢化、

全てのヒトやモノがつながる情報化、

外国の人が一層身近になるグローバル化。

 

すでに始まっている こうした大きな変化の中でも

みなさんには たくましく 生き抜いていただきたい。

信じられる仲間と力を合わせて生き抜いてほしい。

 

そのために、

様々な人の思いに寄り添い、「相手を思い」ましょう。

力を合わせたい相手は 何をうれしいと感じ、何に困っているのか。

どうすることが 相手の心を動かすことになるのか。

相手を思い、感じましょう。

 

また、

自分の考えをしっかりと持ち、「自分から」行動しましょう。

間違った情報や 勝手な憶測に惑わされずに

正しい情報はなんであるかと見極め、

何をすべきかを自分で決める。

具体的な行動を起こすことが、自分を変える、社会を変える、

そして、未来を変える原動力になるのです。

 

「相手を思う」と「自分から」

困難に直面した時にこそ、思い出してください。

皆さんの益々の成長と活躍を願い、式辞とします。

 

令和六年三月二十五日

岐阜市立常磐小学校 校長 安田 幸典