5歳児たいよう組

今日の1場面 たいよう組(5歳児)

「カマちゃんが繋いだ命」

 先日は、お忙しい中、掃除、懇談会など、ありがとうございました。そして、サプライズもありましたね。「卵生まれたよ~。」と、子どもたちが知らせに来てくれました。そうです。カマちゃんの卵がついに孵化したのです。例年は4、5月に生まれるのですが、子ども達の「早く元気に生まれてきてほしい」思いが届いたのでしょうか。茶色の赤ちゃんカマキリ3匹、確認できました。

 子どもたちが喜びを言葉にする中、A児は涙を流しながら虫かごを持っていました。B児は「嬉しかったね。」と、C児は「Aちゃん、お母さんになったね」と、それぞれA児の思いに共感しながら、声を掛けていました。D児は、なかなか言葉にできないA児に、「どうしたの?」と尋ねると、A児は「家に持って帰りたい。」と、カマちゃんの赤ちゃんをどうしたいかを伝えました。みんながどう思ったかを聞いていくと、A児の思いに賛同しつつ、「月曜に見せてね。」「100匹生まれるといいな。」と、期待を膨らませながら降園しました。

 週明け、A児は、排水溝ネットを虫かごにかけ、中にはケチャップの餌を入れ、足取り軽く登園しました。まさに、卵(らんしょう)から生まれている瞬間で、子どもたちは自然と集まり、「カマちゃんの赤ちゃんどうなった?」「めっちゃ、いっぱいいる。」「えー!ケチャップ食べるの?」と、新たな命に目を輝かせていました。もちろん、幼稚園中を練り歩き見せていました。

 しかし、よく見ていると、「ねー。なんか動いてないんじゃない?」「えー!?」と言いながら、動きの鈍いカマキリや、孵化しきれずに倒れているカマキリに気付きました。子どもたちは、その理由を考える中、「餌が足りない」と、予想しました。カマキリの赤ちゃんが、「アブラムシ」を食べることを調べて知っていた子が多く、「アブラムシ」に狙いを定めて探し始めました。園庭で見つけられないでいると、E児の「大根の葉っぱにいると思う。」を聞いて、畑に探しに行きました。葉っぱの裏には、アブラムシがたくさんいて、帰ってすぐに葉っぱを入れ、「もう大丈夫。」「元気になるね。」と、皆で安心しました。

 火曜日、虫かごの中で動くカマキリは12匹になっていました。その事実を知った子が中心となり、子ども会議が始まりました。餌をあげたのになぜ死んでしまうのか…「寒かったんだよ。」「餌が少ないんじゃない?」「大人になるまのは2、3匹だから…」「ケンカしたとか?」「葉っぱが重くて逃げられなかったんだよ。」「アリに食べられたんじゃない?」など、どんどん思いを言葉にします。F児は「こうなったら一匹ずつ分けるしかない!」と提案し、皆で虫かごを集め、それぞれのかごにカマキリの赤ちゃんを分けました。翌日も、カマキリの赤ちゃんを気にして、水をかけたり、新しい餌に取り換えたりして成長を見守っています。寒暖差が激しく、カマキリの赤ちゃんにとっては、厳しい環境ですが、子どもたちの、知恵と思いやりの心で、「無事に大きくなってほしい願い」が叶うように、共に過ごしていきたいです。