学校行事

7/13 子どもの喜びは先生の喜びと、とうがんのカレー?

今日は文章ばかりで、しかも長いですが、最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

今日の1時間目は、プールの学習でした。プールの授業は特に慎重に対応する必要があるため、時間の許す限り、プールサイドで見守ったり、時にはプールに入ったりして、安全の確保に努めています。今日も授業を見守りました。そんな中でのできごとです。

今日の1時間目は、泳力テストで、子どもたちは自分が何メートル泳げるかに挑戦しました。その中で、一人の児童が、25メートルに挑戦しました。「今年こそ」という強い気持ちをもって張り切って挑戦してくれました。

10メートル、15メートルと順調に泳ぎました。周囲で見守る子どもたちもその子の挑戦を見守っています。20メートル付近にに到達しました。あと5メートルです。応援の声もどんどん大きくなっていきます。指導する先生の声も大きくなっていきます。

「ガンバレー」「あと少し」「もう最後」「いけー」

その子も頑張ります。あと5メートルのところでラストスパートです。必死に泳ぎ、手を伸ばします。そして、ゴールにタッチ。見事に25メートルを泳ぎ切りました。

周囲の子どもたちから大きな拍手があがりました。泳ぎ切ったその子も、力強くガッツポーズです。ゴーグルを外し、「やったー」と満面の笑みです。息が苦しかったのでしょう。荒い息づかいでしたが、その顔は喜びに満ちあふれていました。素敵な本当に素敵な笑顔でした。プールサイドを歩いて戻ってくるその子とハイタッチをしました。身体全体から、うれしさがこぼれていました。やりきった充実感、泳ぎ切れた満足感が溢れていました。

授業後に、その子に聞いてみました。「頑張ったね。初めて25メートル泳ぎ切ったね。根性だったね」

「15メートル位を超えたところで、みんなの声援が聞こえてきて…ここでやめられんと思った」

「もう少しもう少しと思って必死に頑張った。初めて泳ぎ切れた。」

いっぱいお話をしてくれました。喜びが言葉でも溢れてきました。聞いている私もうれしくてたまりませんでした。

子どもたちが頑張ったり、必死になったりする瞬間に出会える。そして、子どもたちがやり遂げた喜びに浸る瞬間、成し遂げた感動を味わう瞬間に立ち会える。これが、先生という仕事の最もうれしく、楽しく、やりがいを味わうことのできる瞬間です。今日も心からうれしかった。今日も先生の喜びを子どもたちからもらえた。本当に、ありがとう。子どもたちの元気や喜びを分けてもらうことが、私たちの喜びです。本当にありがとう。少しでも子どもたちの笑顔、喜びを増やせるよう、明日からもまたいろいろと工夫しながら頑張っていきたいと思います。

しかし、子どもたちは、いつもできる喜びや成し遂げた充実感を味わえるわけではありません。できなかったとき、成し遂げられなかったとき、どう言葉をかけるか、悔しさなどをバネにさせ、次への意欲をもたせることができるか、ここも先生の仕事の大切なところです。その子その子に応じた働きかけ方を考え、悩むこと、そして支援や指導につなげていくこと、こうしたことを諦めずに取り組むことも子どもの喜び、先生の喜びにつながる大切なものだと私は思います。

今日の給食は、ごはん(むぎいり)、とうがんのカレー汁、コロッケ、ピーマンの炒め煮、牛乳でした。今日は、冬瓜のカレー汁について一言。私は、冬瓜は和食の料理に使う食材だと思い込んでいましたが、今日は、なんとカレー風味汁の食材として提供されました。考えてみれば、冬瓜そのものには、ほとんど味がないため、どんな料理にも合うのかもしれませんが、今までに食べた経験のない味だったので感動しました。

冬瓜は、冬の瓜と書きますが、旬は夏なので、今の時期に一番おいしいそうです。また、原産地はインドという説があり、平安時代に日本に入ってきた食材だそうですから、本来はカレー風味の調理の方が冬瓜には合うのかもしれませんね。